インタビュー / 株式会社JCNT

飯森範親×山本準 対談 情報をつたえる、感動がつたわる

「つたえる」ことの大切さ

「飯森さん、本日はどうぞ宜しくお願い致します」

「こちらこそ、宜しくお願い致します」

「さて、飯森さんは東京交響楽団の正指揮者、そして山形交響楽団の音楽監督として活躍され、さらに映画「おくりびと」への出演や、映画「のだめカンタービレ 最終楽章前編」でも千秋役の玉木宏さんの指揮を指導され、幅広く活動しておられますよね。コンサートホールやテレビでお顔を拝見する度に、そのバイタリティーに驚かされています」

「ありがとうございます。お陰様で毎日、かなり忙しくさせてもらっています(笑)。ただ、日本でクラシック音楽が始まってまだ100年程度。より多くの方にクラシック音楽の魅力を知ってもらい、素晴らしい芸術・文化としてファンの裾野が広がってほしいと思い、頂いたオファーは出来るだけお受けするようにしているんです。そして、コンサートや講演会などで直接お会いするだけでなく、色々なメディアを通じて、お客様とコミュニケーションできればと思っています」

「素晴らしいですね。私も学生時代に吹奏楽をやっていたので分かるのですが、クラシック音楽の世界はどちらかというとクローズドなイメージがあります。飯森さんのような有名な指揮者の方が積極的にお客様とコミュニケーションを図るというのは珍しいのではないですか」

「そうですね。そういった意味では、かなり新しいタイプの指揮者だと思います(笑)。私の役割は、音楽で感情や感動を伝えることですので、クラシック音楽のコアなファンとは音楽で対話できるんです。しかし、映画やテレビを通じて、クラシック音楽に関心をもってくださったビギナーのお客様には音楽だけでは伝わらないこともあります。そこで、わかりやすい言葉で魅力を伝えていきたいと思っています」

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コミュニケーションサポート企業

「私どもは日本から海外に行かれる方、そして海外から日本に来られる方に携帯電話をレンタルするサービスをしており、お客様のコミュニケーションをサポートすることがミッションだと思っています。そこで、弊社では「つたえる、つたわる」という理念を掲げています」

「単なる携帯電話のレンタル屋さんではなく、コミュニケーションサポート企業ですか。素晴らしいフィロソフィーですね。私もオーケストラを指揮するために海外に行くことが多いのですが、確かに「伝える」ことが難しい場合もありますね」

「それは通話品質の問題ですか」

「そうですね。海外に2週間も行っていると、日本語が恋しくなる。そこで、携帯電話で日本に電話をするんですが、場所によっては電話回線の状況で通話が切れたり、なかなか繋がらなかったりすることがあります。そんなときに改めて「伝える」ことの大切さを実感しますね」

「携帯電話がここまで普及した日本に暮らしていると、携帯電話がスムーズに通じることは常識だと思ってしまいます。さらに日本国内の通話・通信料金はここ数年でだいぶ下がりました。しかし、海外だとなかなかそうはいかない。特に普通の携帯電話の海外ローミングだと、いざという時に電話が繋がらないという時もあります」

「大事な商談やビジネスシーンでは一大事ですね」

「そうなんです。そこで私どもの会社では、業界トップクラスの20社以上の海外電話会社の回線を保有することによって、最高の通話クオリティーを実現しました。しかし、そのような「伝える」技術の提供だけではまだ足りないとも思っています」

「というのは?」

「「伝える」というのは、通話品質が良いとか、必要最低限の情報さえ伝達できれば解決出来る話だと思うんです。しかし、そこから一歩進んで私たちは「伝わる」ということを目指したいと考えています。お客様が「JCNT社だから」と安心して携帯電話を利用して頂く、というイメージですね」

「ただでさえ、日本と環境の違いが大きい海外では、ストレスを感じる方も多いでしょうしね。そこに繋がりにくい携帯電話ではさらにストレスが倍増するでしょうね(笑)。だけど、JCNTさんのような高品質の携帯電話だとストレスもなく、そこで商談がスムーズに進んだり、ビジネスのチャンスを広げられることもありそうですね」

「そうなんです。さらに、365日24時間体制でお客様をサポートするサービスを用意したり、盗難時には代替品をすぐに届けるように手配したり、利用者の方の「伝える、伝わる」ための環境構築に努めてきました」

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ビジネスと音楽を通して「つたえる、つたわる」

「今のお話はまさに音楽の世界でも当てはまりますね。プロの演奏家というのはただ楽譜をなぞるだけでは足りません。オーケストラは複数の演奏者、それも音楽のプロフェッショナルと団結して、ひとつのものを表現するのでコミュニケーションがよりカギとなってきます。しかし、だからこそ最高のハーモニーを奏でることが出来たときには、大きな感動が生まれるんだと思います。それがまさに「伝わる」ということなのではないでしょうか」

「音楽を伝える、そして伝わることで生まれる感動。私どものビジネスにおいても参考になるお話です。飯森さんは<音楽を伝えて、演奏が伝わる>。一方で私たちはビジネスを通じて<情報を伝える、感動が伝わる>ということをしているのかも知れませんね」

「おっしゃる通りです。指揮者にとって大事なのは実は、コミュニケーション能力だと思っています。オーケストラをまとめ、ひとつの目標をめざし、高いクオリティーの音楽表現をする。そこで、オーケストラを「まとめる」段階で作曲家の意図が「伝わる」までメンバーとコミュニケーションする必要があるんです。オーケストラのメンバーが求めていることを表情や言葉、音色から察知し、彼らが考えていることを知るように努めます。その後、たくさんのボキャブラリー、特に副詞や形容詞を使ってコミュニケーションして、結果「伝わる」んですよ」

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「つたわる」ための新しい試み

「最近では、コンサートが終わった後もお客様に豊かな余韻を感じてもらえたらと思い、新しい取り組みを始めています」

「豊かな余韻ですか。どんな取り組みなんですか」

「感動的な演奏がなされたコンサートでは、演奏終了後にお客様が大きな拍手や「ブラボー」といった声で反応してくださいます。その冷めやらぬ感動の余韻をより豊かに増幅できればと思って、携帯電話を活用しようと考えています」

「携帯電話ですか!とても気になるお話ですね」

「コンサートに来てくださってお客様は、映画の3倍ほどの料金を払い、夕方や夜の時間を取って、わざわざ足を運んでくださっているんです。そしてそのなかには、クラシック音楽のコンサートをはじめて体験してくださるお客様も多い。だからこそ、より関心を持ってもらい、また余韻が深くなるように、コンサート終了後にお客様の携帯電話にメッセージムービーを送ったり、コンサートに関する楽しいクイズを配信したりと、積極的なコミュニケーションを図ろうと計画しています」

「なるほど。携帯電話を音声を伝えるためだけでなく、新たなコミュニケーションツールとして活用し、お客様とオーケストラをつなげる役割を果たす。楽しい試みですね。携帯電話などデジタル機器には「情緒がない」というイメージを持っている人がいるかも知れませんが、私は逆だと思っています。便利な技術だからこそ、その技術で短縮された時間やお金を使って、まさに飯森さんが言う「余韻」のようなものを私たちは享受できるのではないでしょうか」

「まさにそうですね。人類が生み出した天才的な作曲家たちがどんな想いで、こういった味わい深い名曲を創り出したのか。また、その名曲をいまに伝える私たちオーケストラがどんな想いで演奏しているのかを知って頂き、お客様にファンになって頂ければと思っています」

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ビジネスの場から、音楽の場から

「今後の飯森さんの目標は何ですか」

「今後も指揮者としてキャリアを積み、60歳になったときにお客様から「イイモリのベートーベンやモーツアルト、マーラー、ブルックナーが聴きたい」と言って頂けるように、オーケストラの団員の皆さんと一緒に成長してゆくことですね」

「素晴らしい目標ですね。弊社でも常々「社員一人一人が主役」と言っています。携帯電話のレンタルサービスに安心や信頼をのせて提供し、お客様から「海外に行くならJCNT社(Transfone)を使いたい」と言って頂けるように、スタッフと共に成長していきたいと思っています」

「お互い仕事の内容が異なるとしても、目指すところは高いクオリティーの表現という点で一致していますね」

「「伝える」だけではなく、感動が「伝わる」を求め続けるということですね」

「企業の指揮者として、スタッフの皆さんと頑張ってください。これからもエールを送っています」

「ありがとうございます。飯森さんから頂いたエールを励みに、これからもお客様に喜んで頂けるサービスを提供してまいります。今日は本当にありがとうございました」

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